ALPHA PHOENIX CO., LTD.
海の受け入れとは、船や人や物が港に着き、留まり、また出ていける状態のことです。設備だけでは成り立たず、受入条件、行政手続き、予約と決済、そして日々の運用が揃って、はじめて成立します。
株式会社アルファフェニックスは、これを港ごとに設計し、運用まで担っています。受け入れ条件と手続きの設計、予約基盤の開発・運営、現場運用の受託。この3つが事業です。いま実際に動かしているのは船の係留で、係留予約プラットフォーム ankaa map がその実装にあたります。
広島市に本社を置き、全国の港湾・漁港を対象に事業を行っています。
01 / BUSINESS
港で詰まっている場所は、たいてい同じ3つです。着けられる場所。先に押さえる手段。いま何がどうなっているかの情報。このどれかが欠けていると、設備があっても使われません。港ごとに条件が違うので決まったパッケージは売らず、条件の整理から、開いたあとの運用までを一続きで引き受けています。
DESIGN
何を、どの時間帯に、どんな条件で開けるか。現地の条件と、その港でいま使える制度を突き合わせて、運用できる形にまとめます。許可申請などの書類も当社が用意します。
PRODUCT
探す、押さえる、支払う、記録が残る。港側と、来る人側の両方が使う仕組みを自社で開発・運営しています。多言語での予約と決済に対応しています。
OPERATION
受付、問い合わせ対応、料金の収受、実績の集計。開いたあとの手間が現場に残らないよう、運用そのものを引き受けます。利用実績は月次でご報告します。
この3つは、船を停めることにも、人が移動することにも、物を運ぶことにも、同じように要るものです。いま実際に動かしているのは船の係留で、そこが事業の最初にあたります。
02 / AREAS
対象が船でも、人でも、物でも、足りていないものは変わりません。着けられる場所と、先に押さえる手段と、いまの情報です。当社はそこを持ちます。動かすもの自体には関わりません。
稼働中
来る人の側と、受ける港の側を、予約と決済でつなぎます。公開・稼働中で、実装が ankaa map です。
置きっぱなしの係留は、紙で行われている手続きをそのまま画面に移します。立ち寄るための係留は、予約として新しく用意します。桟橋の無い港については、沖の係留具(ムアリングブイ)を使う方法もあわせて検討しています。
検討中
港から先へ船で移動する手段は、乗り場・切符・運航情報がばらばらのまま残っています。運ぶのは航路事業者で、当社が持てるのは乗り場と、予約と、情報の側です。
検討中
船で着いても、そこから先が繋がらなければ移動になりません。港での乗り継ぎを、同じ予約と情報の上に載せられないかを考えています。運行するのは、それぞれの交通事業者です。
検討中
離島や沿岸部への輸送で足りないのは、運ぶ手段そのものより、着けられる場所と、いつ着くかの情報のほうです。荷主と運送事業者のあいだに、港側の受け皿がありません。
検討中
艇の貸し借りが成り立つには、置いておく場所、受け渡し、本人確認、保険が要ります。運航そのものには関与せず、その手前だけを当社が持てないかを検討しています。
検討中
誰がいつ出て、いつ戻ったか。多くの漁港では紙か、記録そのものがありません。安全の確認と施設の利用実態は、同じ一つの記録から取れます。海上で何かあったとき、いちばん近くにいるのは近くの港にいる船なので、記録があれば最初の30分が変わります。
検討中のものは、まだ製品にしていません。港ごとに要るものが違うため、必要だと言われてから、その港と一緒に決めています。またいずれの場合も、当社が船や車を運行することはありません(06 事業の範囲)。
03 / PRODUCT
電話とファクスで行われてきた係留の受付を、地図と予約に置き換えるサービスです。利用者向けと施設運営者向けの2つがあり、どちらも公開・稼働中です。前章の領域のうち、実際に動いているのはこれだけです。

海域全体から探す

設備・連絡先を確認

予約導線につなぐ
04 / PROCESS
条件は港ごとに違いますが、進め方は毎回同じです。1から5まで進み、また戻ります。
組むPARTNER
自治体、漁協、マリーナ。誰が何を決められるのかを、最初に確かめます。決裁の線が分からないまま作った計画は、途中で止まります。
調べるSURVEY
水深、係船柱の位置、空いている時間帯、地元の取り決め。現地を見ずに書いた条件は使えないので、ここは必ず伺います。
見立てるHYPOTHESIS
開ける枠、時間帯、受入条件。当たらないこともあるため、最初は小さく開けて、確かめられる形にします。
かたちに
するBUILD
許可申請の書式、受入ルール、予約と決済の仕組み。行政と現場に新しい負担が出ないところまで、当社が用意します。
組み立てには、その港でいま使える枠組みを充てます。漁港であれば漁港施設等活用事業、港湾・桟橋であれば目的外使用の許可や指定管理者制度。新しい条例や法改正を前提にしません。
回すOPERATE
何隻が、どこから来て、何泊したか。月次でお返しします。この数字が、施設を維持する根拠になります。
5 は 3 に戻ります。数字が出れば見立てが変わり、開ける枠が変わります。港が変われば、また 1 から。この往復を、港の数だけ繰り返しています。
05 / OUR VIEW
港ごとに事情は違いますが、詰まり方には共通の形があります。事業の前提にしている見方を、3つ書いておきます。根にあるのは、最初の1つです。
見立て 1
使えるはずのものが、何かに阻まれて使えないままになっている。私たちが見ているのは、いつもこの状態です。止めているのは、たいていの場合、物ではありません。誰に断ればいいのか分からない。受け付ける人がいない。前例がない。責任の持ち方が決まっていない。使えなくしているのは、こうした物ではないところです。
港はその典型です。桟橋も、岸壁も、空いている時間帯も、まだ十分に使えます。それでも閉じているのは、開ける手段がないからです。だから当社は、設備を新しく造るのではなく、止まっているところを一つずつ解いて、すでにあるものを使える状態に戻すことを仕事にしています。
01 の3つも、02 に挙げた領域も、すべてこの一つの見方から出ています。
見立て 2
制度も、様式も、料金表も、たいていは「ずっと使う人」を想定して作られています。一度きりの利用、立ち寄り、臨時の受け入れ。こうした使われ方には、まだ枠がありません。不都合があって外されたのではなく、想定に入っていなかった、というだけのことです。
船でいえば、置いておくことには制度があり、立ち寄ることにはまだ枠組みがありません。車庫証明の制度はあるのに、目的地にコインパーキングが無い状態です。港で人が乗り降りすること、荷を降ろすこと、数日だけ艇を借りること。どれも同じ形をしています。
私たちがしているのは、すでに現場で起きている使われ方に、名前と手続きを与えることです。その港でいま使える枠組みに合わせて、こちらで組み立てます。新しい制度をつくっていただく必要はありません。
見立て 3
船で来る人は、必ず陸に上がります。上がれば食べ、買い、泊まります。桟橋は、船を留める設備であると同時に、町への入口です。入口が閉じている限り、その町にはどれだけ人が来たいと思っても、来られません。
02 に挙げた領域のうち係留を最初に選んでいるのも、同じ理由です。着けられる場所が無ければ、人の移動も、物の輸送も、艇の貸し借りも成り立ちません。
その入口が、いま閉じる方向に動いています。使われていない施設は利用の数字が出ず、数字の出ない施設に点検や補修の予算を付ける根拠がありません。いまの仕組みの中では、撤去は正しい判断です。変えられる余地は、判断のもとになる数字が最初から取れないことのほうにあります。
瀬戸内の港町は、かつて風待ち・潮待ちの港として栄えました。帆船は風と潮が合うまで動けないので、船は港で待ち、待つあいだ、町にお金が落ちました。エンジンが積まれ、船は待たなくてよくなり、同時に止まる理由も無くなりました。
船で出かける人は、いままた増えています。足りないのは、止まれる場所のほうです。私たちがやろうとしているのは、新しいものを作ることではなく、止まる理由を港に返すことです。20年はかかると見ています。港は開いた翌年に畳めるものではないため、急成長は目指していません。
06 / SCOPE
港ごとに必要なものを作る会社なので、何でも引き受ける会社に見えることがあります。港をお預かりする話をする前に、線をはっきりさせておきます。
07 / FOR PARTNERS
お立場によって、気にされることは違います。それぞれについて、当社が持つ部分をお示しします。
08 / CONTACT
「うちの桟橋は使えるだろうか」「どこから手を付ければいいか分からない」という段階でも構いません。現地を拝見して、できること・できないことをお答えします。ここまでの費用はいただきません。桟橋以外のご相談も、海の受け入れに関わることであれば、まずはお聞かせください。
〒732-0828 広島市南区京橋町 1-7